SermeTel ® coatingとは?

基礎

米国 Sermatech International社(現:Praxair社)によって開発されたSermeTel ® coatingは、高温下の激しい環境で使用される金属部品の保護を目的としたコーティングです。腐食や高温酸化による劣化に強く、防食対策として行われてきた他の表面処理加工に比べ、格段の優位性が認められています。

 

現在、株式会社放電精密加工研究所は国内唯一の施工業者として世界の多くのエアラインが本技術を採用しているだけでなく、航空機以外の様々な民需製品でも社会に大きく貢献しております。

 

SermeTel ® coatingは米国Praxair社の登録商標です。

特性

耐熱性

650℃までの温度に耐えることができます。

耐高温酸化性

拡散コーティングのSermaLoy® は1100℃まで母材を保護します。

リコート性

アルカリ水溶液で簡単に剥離できるので、容易に再コーティングが可能です。

耐食性

犠牲防食効果による優れた防食効果を発揮しています。

密着性

母材が変形しても、コーティングが剥れたり、割れたりせず、母材にしっかりと密着します。

活用例

特性を生かして排ガス等の腐食性物質に対して耐性を発揮したり、航空機用ジェットエンジンの圧縮機翼等に使用されることにより、燃料消費率を向上させ経済性を高めることにも貢献しています。

 

また、特性を生かし、熱処理炉等高温部品・燃料電池関連部品・エチレン製造などの化学プラント用圧縮機等にも活用されています。