非破壊検査係 Y.M さん 2015年入社
現在、非破検査業務の中の「浸透探傷検査」を担当しております。浸透探傷検査とは、欠陥の中に見易い色や輝きを持たせた浸透性の良い液体(浸透液)を浸み込ませ、再度表面に吸い出すことにより欠陥を拡大して見つけ出す方法であり、肉眼では見えない微細なキズなどを発見することができます。
浸透探傷検査を行うためには、前処理、浸透処理、洗浄処理、現像処理、合否判定、後処理といった一連の工程を行うための設備が必要です。小牧事業所には自動ラインと手動ラインの2台の浸透探傷検査設備があります。
自動ライン検査設備はロボット装置を用いて自動化を行っており、前処理から現像処理までの一連の工程が流れ作業で自動化され、検査員は判定作業のみに集中することができるため、大量生産に適しています。
一方の手動ライン検査設備は全工程をほぼ検査員が手作業で実施します。大小様々な形状の部品に適用でき、また使用する浸透液の種類も検査対象部品に応じて変えることができるため、汎用性の高い設備となっております。
これらの2つの設備の立ち上げから参加させて頂いたのは、貴重な経験でした。
大学では、建築・デザインや環境都市分野の研究をおこなっており、鉄橋模型製作コンペなどに参加したりしておりました。鉄橋模型製作コンペは、構造計算から橋梁の形状の決定、製図、加工、組み立てと全てを行い、「強度」「架設の速さ」「美観」を競うもので、何も無いところから「ものをつくる」ことの楽しさを経験しました。そういった経験から、橋梁関係の仕事に就こうと考えておりましたが、学内の就職イベントに参加していた当社の「複雑な形状の金属製品」を見て、こんなことが出来るのか。と技術力の高さに魅力を感じ、畑違いでしたが当社への入社を決めました。
検査技術以外にも色々な技術を身に付けていきたいと考えております。当社には、「放電加工」「機械加工」「熱処理」「表面処理」「プレス加工」などの様々な技術がありますので、そういった技術を学んでいきたいと考えてます。